北京再訪(5) どこの都市でも同じだが

        Back      Next      トップに戻る
Flash:北京再訪 どこの都市でも同じだが

北京は"どんな街?"と聞かれたら、答えに窮する。

こんなところだとひとくくりでは言えない。
場所によって、街の雰囲気は違う。
東と西とでは、また北と南とではまったく違う。

東の建国門外大街に立つ。

どこの国でも見かけるオフィスビル群が林立する。
いまやグローバルスタンダードとなった都会の風景だ。

オフィスへの出入りはゲートでチェックされる。
カードをかざすと通れるあの自動ゲートだ。
カフェテリアでコーヒーを飲むシーンもよく見かける。
ショッピングゾーンにはブランド名を冠したショップが並ぶ。
ビルに出入りする人々はみなこぎれいな格好をしている。
フードコートはランチをとるビジネスパースンでいっぱいだ。

高層オフィスビルを出て、歩道橋を渡り、反対側に出る。

そこにはまったく違う光景が展開する。
広大な敷地に建設途上のビル群が鉄筋をむき出しに建ち並ぶ。

バス停は出稼ぎ労働者でごったがえす。
身のまわり品であろうか荷を背負い、歩道を行く。
先ほど見た人たちと服装が違う。雰囲気が違う。
道路一本をはさんでまったく違う風景なのだ。

都市は常に変化していく。

本来、とらえどころがないのだ。
そこらぢゅうで取り壊しがあり、それに替わる建設がある。
人の流入は避けられない。
仕事を求め、人はやってくる。
地方から観光客も押し寄せる。
中心部の繁華街は彼らでごったがえす。
いろいろな人々が混在して、成長していく。

今回もまた、都市変化の一場面を見たに過ぎないのだ。

2011/11/11

inserted by FC2 system