Flash:第3章 期待に裏切らなかったプラド
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第3章 期待に裏切らなかったプラド
1773年、27才のゴヤはマドリードに出てくる。
義兄の口利きで王立タピスリー工場の仕事を得る。 たいそう気に入られ、出世の糸口をつかむ。
ゴヤは民衆の日常生活を明るいタッチで描く。 Back Next トップに戻る |
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ゴヤは成功の基盤を徐々に固めていく。
マドリード中枢の人々に絵を描くことで接近する。 宮廷画家としての位置を固める。
新王カルロス四世は人はいいが、意志薄弱な人物であった。
スペインは国内外とも厳しい状況下にあり、 ゴヤも政情不安のなかに身をおく。
1793年、フランスのルイ十六世が処刑される。 |
フランスの恐怖政治が終わったのをきっかけに、 プラドにはこのころゴヤによって描かれた作品が並ぶ。
王室を描いた、
ゴドイにまつわる、 ゴヤは人物を奥深くを観察し、その内面をも描き出す。
その絵画表現もさることながら、権力の中枢において これらの作品の前に立ち、想像していた以上の感動が押し寄せた。 30年余持ち続けてきた期待は裏切られなかった。 プラド美術館回想 2013/6/28 記 |