Flash:第4章 ゴヤの「カルロス四世の家族」
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第4章 ゴヤの「カルロス四世の家族」
最も強い印象深かったのがこの作品だ。
マリア・ルイーサ王妃の高慢ちきな顔、美しいとは言えぬ立姿、 ゴヤは彼自身をこの絵のなかに描き込む。
個々ばらばらの家族を傍観するように、ゴヤはものかげに立つ。 Back Next トップに戻る |
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絵が暗示するように王家は崩壊へと進んでいく。
いまや、フランスはナポレオンの時代だ。 国内でも民衆暴動が多発する。
反ゴドイの権力闘争も繰り広げられる。 |
ゴヤは表舞台から退場する。
この間、沈黙していたのではない。 単なる栄光の宮廷画家ではなかった。
ゴヤは激動の時代に生きる人間のあかしとして作品を残してくれた。 プラド美術館回想 2013/7/26 記 |