熟年挽歌  9. 後輩たちを危惧して

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 内に入ってみないとみえない。

外からではなかなか実感できない。
企業の経営状況や、従業員がおかれている労働環境もそうだ。
ニュースで報道される範囲でしか、知れない。

 昔も厳しいことがあった。

しかし、今回はどうなのであろうか?
何度も繰り返されてきた山谷のひとつなのか、
はたまた、これまでとは異質の危機なのか?
外からは想像さえできない。

 話しは飛ぶが、2002/7/3(水曜)の日記より

タバコのぽい捨てがマナーに反することはわかっている。
しかし、それを上の者から、あからさまにとがめられる。
そんな事態が起きた。

発注者、つまり雇う側の者がこう言ってきた。
「ぽい捨てを出勤途上で見つけたら、
 即刻、メンバーから撤退してもらう」と。

言われるほうも情けないが、言うほうもいうほうだ。
強い立場の優位性がこんな形で出てきた。
数多くのお客さんに接してきたが、
仕事以外でこういわれるのは初めての体験だ。
さみしい気持ちが派遣で来ているみんなをおおった。

  お客さまは神様なんて言い聞かせつ
  心底おもわぬ自分が居てり

 そして、今回の日記。 2009/3/18(水曜)

昔もいまもそうだろう。
我慢、我慢でやっている。
だが、なんともいえぬいまの閉塞感。
いつかいいこともあろうと単純には思えない社会。

 前線に立つ後輩たち、

この抑圧感をどう吹き飛ばすのだろうか?
微かなりとも望みの光りは射しているのだろうか?

精神的に崩れていかないか!
それを危惧する。

  春迎へ
  過ぎにしかたを思ふにも
  報われんかな いまの彼らも
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