自己流メーリング考 序説 イヌ派? ネコ派? |
あけましておめでとうございます。 今年もおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。 お正月でひとが集まると、愛犬ハッピーはガラス戸 に耳をつけ、懸命に室内でかわされる会話を聞こうと する。そのうち、戸に手をかけ、なかに入ろうとする。 どうもイヌという動物は仲間意識が強く、ひとりいや 一匹にされるのがつらいようだ。普段でも夫婦ふたり でなにか話していると、そのなかに割り込んでくる。 私のインターネットライフもこのイヌ的性格が出て いる。じっとしているのが耐え難いのである。「なに を話しているの?」「おれも入れてくれよ!」となる。 仲間でワイワイ、ガヤガヤするのが好きなのである。 その仲間に入りたいのである。これを称して、イヌ派 と名づけた。 |
一方、猫をながめていると、犬とは違う行動をとる。 家内の実家に2匹いるが、めったに出会うことがない。 どこかに隠れている。姿を見せない。しかし、我々に まったく興味がないというのでもない。こちらが気づ かないうちに静かに近づき、様子を見ている。あの 「入れてくれよ!入れてくれよ!」と騒ぐハッピーに くらべて対照的である。こちらが気がつき、声をかけ ると、悠然とその場を去っていく。 私のネットでのつきあいもイヌ的要素だけでは説明 できない。静かに読むだけの時もある。読んで何も発 言せずにつぎに移る場合もある。関心がないわけでは ない。ネコのように好奇心は旺盛である。ただ第三者 的立場で物事をながめたい時があるのである。その状 態が居心地良いと感じるのである。 |
犬や猫と違い人間世界が面白いのは、各自がイヌ派、 ネコ派のいずれかに決めつけられないところにある。 私のMLとのかかわりにおいてさえ、自分がイヌ派と は言いきれないのである。これはネット世界に限った ことではなく、例えば、職場でのランチのとりかたに も現われる。仲間とべちゃくしゃしゃべりながら食事 をとるのも楽しい。一方、ひとり静かに外をいきかう 人々をながめながらランチをとるのもまた味がある。 ともに楽しく、好きである。 これは、多分、自分のなかにイヌとネコが同居してい るからであろう。あるときはイヌ的要素が強く出て、 積極的に仲間に加わり、活発に発言する。またあると きは、くりひろげられる楽しげな会話をだまって聞き ながら、こちらも楽しんでいる。これらニつの要素が 表裏一体になって成立しているのがネットの世界かも しれない。イヌ派、ネコ派が共存しながら、それぞれ の役割を担っているのだと思う。 |
全員が感情移入した情景は想像しただけで恐ろしい。
また全員が黙りこくった世界もぶきみである。
個人個人においても、一方にのみ安住することなく、
意識的に自分が苦手とする面を出していくよう心がけ
る必要があるかもしれない。 |
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