自己流メーリング考 第二章 2.いつまでいるの? |
先日、送別会に出た。入社同期の男が突然退職した。
やめるに至ったいきさつはいろいろあるようだ。ここ
では、「居場所」にからめて私が思うところを書かせ
てもらう。 |
仕事空間からの離脱は、傍からみれば些細なきっか
けで、当人にとっては運命的啓示で、現実の行動とな
るのでしょう。 |
組織のなかで立ち振る舞っていかねばならないとき、
「これでいいのか」「そこにおまえは意味ある存在な
のか」の問いかけは重くのしかかります。それは心に
しのびよる悪魔のささやきのようです。 |
仕事を中心とする世界のなかにいることに何らの疑い
もなくやってきた自分です。会社勤めを始めたのは、
19才の春でした。建ち並ぶ高いビルジィングに圧倒
され、いろんな人がいることに驚き、それは学生時代
には考えられない広い世界でした。 |
心境の変化が先か、インターネットが先か、定かで
はありませんが、インターネット体験が気づきの働き
をしてくれたのは確かです。 |
「ネットのなかに自分の居場所などあるはずないよ」
と知りながらも、「その先になにかあるのでは」とい
う期待を完全に否定できない私がここに居ます。 |
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