熟年からのインターネット NO.87
自己流メーリング考 第三章  2.評価ポイント

  今年の春の訪れは早かったですね。
  桜の咲くなかで彼岸の墓参りは初めてでした。
  東京より一週間遅れの桜前線もここ友部を通り
  過ぎ、葉桜に様変わりしてします。

 こんなどうっていうことのない便りも、 ネット世界での評価を考える際の題材になります。
前回も書きましたが、評価ポイントはひとそれぞれで しょうが、私は三つの視点から「ネット世界での評価」 を見ています。

それは、1.情報の発信 2.情報へのレスポンス  3.交流の場づくり の三つです。
これらの行為に価値を見い出します。これらによって ネット世界が形成され、維持されると考え、それらへ の貢献を評価のポイントとしています。

  1. 情報の発信

     冒頭にあげた時節の便りであっても、私のメーリン グ考からすれば、出さないより出したほうが価値があ るのです。発信される情報は受け手にとって直接、役 に立つものもあれば、通りいっぺんに流してしまうも のまで質の面では多種多様です。送られてくる情報へ の評価レベルは、当然、ひとによって違ってきます。 そのような状況であっても、情報発信そのものは評価 されることであると、私は考えています。ネット世界 においては発信で自己の存在を伝えるしかないのです。 受信によってのみ、相手を確かめるしかないのです。

  2. 情報へのレスポンス

     「発信に対してどう応えることができるか」は重要 な評価ポイントです。レスポンス自体も「情報発信」 を担うのですが、応答は相手からの思いを咀嚼してか らの発信になります。それには、より高い能力や感性 が必要とされます。

    レスポンスは情報の流れを上へ上へと押し上げます。 発信された情報はレスポンスによって成長、発展して いきます。付加価値が加わります。この上昇気流のな かにどれだけ参加できたかが私の評価ポイントです。 一方通行のネットは淋しいものです。というより、ネ ットはこの双方向性ゆえに成立しているのです。

  3. 交流の場づくり

     質の高い、中味の濃い交流にしていくにはそれなり の努力が必要です。交流の場の創設から維持といった 裏方的役割も必要ですが、それ以上に参加者がみんな で育てていく姿勢が大事だと考えています。

    参加のし方はいろいろあります。最近は「評価を評価 するシステム」を目にすることがあります。つまり、 発信された情報を誰かが評価するなり、応答すると、 それを読んだ人、あるいは第3者がその評価/応答を 評価する形態です。これによって、交わされる情報の 質を高めていこうとするしくみです。

    このような評価という形で交流の場づくりに加わるケ ースもありますが、多くは読んでいるだけ、見ている だけという参加でしょう。これを劇場型参加と呼べば、 舞台を囲んで多くの観客が交流の場を盛りあげている は確かです。多数の読者がいるとか、多数のメンバー がいる状態は、発信者に張りを持たせ、緊張感を生む 面で意味あることです。 でも、さらに一歩踏み込んで参加しようとする姿勢を 私は評価したいのです。




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