熟年からのインターネット NO.95
最終章 おとしどころ

  1.面白くなくちゃ

 正月から始めたこの「自己流メーリング考」も半年 近くになります。そろそろおとしどころを考える時期 でしょう。

このシリーズは目指すところがあって書き始めたもの でもないし、なにを書こうと始めから決めてかかった ものでもありません。思いつくまま打っていたら、こ んな展開になってしまい、それに途中からしつこさも 少々加わり、そろそろ結論めいたことでも書いて引き 下がる頃合いと思っているわけです。

 なぜこんなに書きつづけたかは自分でも分りません。 メールを送り、メールを受けるという誰もがそれほど 意識せずに実行していることが、自分にはなにか気に なり、興味が湧くのです。

このシリーズを書き始めた動機は、固い表現を使いま すと、「自分にとってメーリング(メールのやりとり) はどういう意味があるのか?」を追うことでした。 ぶちゃけて言えば「なんでこんなものにはまっている のだろう?」かを自問したかったのです。


 話しは変わりますが、年とともに勉強の動機は変わ りますね。やらされるというか、これは勉強しておく 必要があるとか、仕事のためとかで、本を読んだり、 机に向かうことが続きました。それが年とともに薄ら ぎ、興味が湧くからとか、面白そうだからとかが基準 になってきます。何事、「面白い」がかなり前面に出 てきています。「メーリングはなぜ面白いのだろう?」 を考えるのも面白いのです。

 動機というか、書き出す状況がもうひとつあって、 それが第2章で少しふれました「居場所」です。

これまた、年とともに増幅してきたのですが、「自分 の居場所はどこ?」という不安定感です。特に定年が 間近になってきますと、仕事を離れたあとの居場所は どんなものかと不安も出てきます。新しいあり様をい まから考えておくべきだと考えていたのです。 そう思っていたら、ヒントが意外にも身近にあったの です。それがメーリングの世界です。

 さらにもうひとつ加えますと「ここは落ち着くなあ」 とか「こうしていると心が落ち着くのだ!」といった 落ち着くという心理状態も好奇心をくすぐりました。 「落ち着くってなんだろう?」を考えてみようと思っ たのです。こころ落ち着く空間を見つけ出す、さらに つくり出すことが僕の願望です。




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