自己流メーリング考 序説 ネットと生の相乗作用 |
ネット交流と対面交流(:実際に会うこと)との関係 にはいくつかのパターンがあるでしょう。
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これら3つのパターンをもう少し分析してみます。
1の実際に会っている仲間がネットを利用するケース
では、情報の伝達と共有化の面でネットは威力を発揮
します。ここではネットは連絡手段としての意味が大
きいです。 |
学生時代の友達など、過去のある時期、頻繁に会って
いた者とネットで交流するのをこの1のパターンに入
れるかは迷うところです。そこではネットが連絡手段
というよりは交流の再開起因的要素を強く持ちます。
しかし、一時期、対面交流であったものがネット交流
に姿を変えるケースに、私の場合、出会っていません。
ひとつはきっかけがなかなか生じないためでしょう。
2年連続して賀状にメールアドレスを書いていますが、
ネットでの交流再開には至りませんし、アドレスを記
した賀状も来ません。 |
2のネット交際が対面交際に発展するケースですが、
それにはいくつかの前提条件が必要です。
ネットで交流していた者同士が実際に会うと、何年も 前からつきあっていたような、旧知の友みたいに感じ ます。これは不思議なことですが、これがネットの最 大の効用でしよう。ここにおいて、ネットと生の相乗 作用が現われます。ネット誘導型交際ならではの醍醐 味です。 |
しかし、2のパターンに発展せず、3のネットだけ
の交際を維持するケースが圧倒的に多いでしょう。
さてパターン3から2になぜ進まないかを考えたとき、 つぎの要因が浮かびます。 |
補足しますと、私は上記5)の観点に興味を覚えてい ます。実際に会わず、文字という記号化されたメッセ ージだけで人と人がどこまで関係をつくれ、どこまで そしてどのように理解が深まるかを見てみたい気持ち です。つまるところ、ネットと生の相乗作用がないと ころでのネットの限界を見届けたいのです。 |
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