パックツアーでスペインへ
第3章 旅のはじめはマドリード

ツアーはマドリードからはじまる。

昨日の夕刻にアムステルダム乗り継ぎでマドリードに到着した。
今日は市内を半日、バスで観光する。
これはツアーに組み込まれている。



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ガイドさんの案内で観光スポットをまわる。


マドリード在住の日本人がガイドとしてつく。
バスで市街地をまわる。
スペイン広場と王宮前で下車したが、ただ見たといった程度だ。
街歩きがないと、訪れたという感激はない。
でも、プラド美術館がコースの最後に入っていたのが救いだ。

プラド美術館はたいへんな人だ。

入場券も求めて長蛇の列がつづく。
ここはパックツアーのありがたさ、10分ほど待つだけで入館できた。
個人できたら、こうはいかないだろう。

ガイドは人々をかき分け、先へ先へと進む。

館内は人であふれている。
用意されたヘッドホンを耳につける。
誘導の指示と絶え間ない説明がヘッドホンから流れる。
歩きながらも、ガイドは説明をつづける。
引率される我々は先行く彼女に遅れまいと足を速める。

途切れることなく作品についての解説が流れる。

迷路を進むように100室以上はあろう展示室を駆け抜ける。
立ち止まるべきところでは止まる。
プラドが誇る作品群はしっかりとみせる。

あっという間の1時間であった。

主要な作品は総なめした。
想像していたレベルをはるかに超える美術館だ。
これぞプラド!
濃い1時間をいただく。

昼食後の半日はフリータイムだ。

オプションとしてトレド観光が用意されている。
メンバーの多くがこれに参加する。
世界遺産の町を見ておくべきだが、それは捨て、
プラド美術館を再度、訪れることにする。

プラド美術館が今回の旅行の主要目的であった。

1時間では観たことにならない。
昼食を終えると、レストランの前で皆と別れる。
ヘロニモ通りをプラド美術館の方向に東に下る。

ところで、この半日の過ごし方は人によって違う。

それが面白い。
ある若い夫婦はレアルマドリッドのホームスタジアムを見て来た。
なんとか地下鉄にも乗れ、苦労しながらも行き着いたそうな。
大学でスペイン語をとったという女子学生のペアーは、
街中を散策し、バルにも入り、スペイン語でオーダーもできたそうだ。
ホテルに帰って夕食時、そんな話で弾んだ。

パックツアーでスペインへ  2012/4/12

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